アート活動で生計を立てていますが、具体的にはどのような分野で活動をしているのですか?
私の場合、作品制作、教育、イベント企画、3つのカテゴリーで活動しています。
アートだけで食べていくというのは、作品を制作して、その作品を販売して稼ぐことをイメージする方が多いと思いますが、このような人はひと握り、いや、ひとつまみじゃないでしょうか。私の場合は、作品制作だけではなく、教育、イベント企画、3つの柱で生計を立てています。
教育の中で、お子様たちに絵画を教えていますが、どのような思いでやっておられるのですか?
絵画で自信を持ってもらいたいんですよ。教員という立場の人に褒められるというのは、きっと自信につながると思いますから。
正解は1つではないので、いろんな正解があることを伝えたいですね。
私は幼いころから先生に対する憧れがありました。大好きな先生方は、全員のことをちゃんと見てくれていて、分け隔てなく、人の話をちゃんと聴いてくれました。先生方との幸せな出会いの影響が大
きいですね。ここでの経験がお子様たちの今後の人生のひとつのきっかけになってくれたら嬉しいです。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
「人とのつながり」が一番大事だと思います。私が10年間も取手でアトリエを貸してもらえているのも、人とのつながりがあるからです。
周りの方々にはとても感謝しています。とにかく外に出て行くこと。こもっていては、つながりませんから。1人で頑張っていても限界があります。他力本願ではダメですが、人に頼ることも大事かな。
人とのつながりは、「人の話を聴く」「自分の話をする」というところから生まれると思いますので、積極的にいろんな人とお話をするようにしています。話をすれば何か生まれる可能性があるんです。
飲みの場でも、相手の方の問題や課題に対して、美術的な視点・考え方で相談に乗ったり、アドバイスをしたりすることもありますし、その中で仕事に結びつくこともあります。いろんな人と接することを楽しめば、世界が広がるのかなと思いますね。